医薬品、特に勃起治療薬に関するものに対して調べているうちに、若い頃勘違いをしていたんだなぁと思うことがある。
性欲に関することもそうであるが、今回はニトログリセリンの働き方について書いてみたい。

ニトログリセリンが、心臓の悪い人に用いられることがある。
ニトログリセリンの運搬自体は、爆発するかもしれないということで運転手や関わる人間にとって「心臓に悪い」と言うことはできるが、そういったことではない。

心臓病に対してというか、体内に入ったニトログリセリンは、一酸化窒素を供給するということで働くのだ。
で、何を勘違いしていたのかというと・・・
私はニトログリセリンが体内で小規模な爆発を起すことで、一種の心臓マッサージとか、血管中で爆発をして無理やり血液を押し出す働きをしていると思っていた。また結石に対しても石そのものを爆破するのだと思っていたのだ。
要するに、体内で働くダイナマイトという考えでいたのです。

しかし、今考えると、ずいぶんな勘違いだと思う。
それに、ものすごい精密な技術がこめられていることになる。
というのも、欲しい箇所で爆発を起させるだけの仕組みを生体内で発生させなければならないからだ。

実際の働きは、一酸化窒素が供給されると血管が拡張される。
この働きのゆえに循環器系統の疾患に対して、一時的に血液の流れを良くさせることで、一時的な措置を取れるということだ。

そして同じようなことは一酸化窒素を提供する薬剤であれば、行えるということである。
亜硝酸アミルなどでもよいわけで、引火性は強いらしいが爆発するというような危険性はあまりない

こういったことは、若い頃の偏見で、勝手に思い込んでいたことである。
もしかしたら実際のニトロの働く形をどこかで読んでいたかもしれないが、先入観で思い込んでいたのかも知れない。

こういったことはまだまだあるかもしれない。
現在は、ちょっと知りたいと思うことはネットで知ることができる。
日々勉強をし続けて、こういった薬に関することも正確に把握するようにしていかなければならないだろう。