ウメラのblog

2014年06月

シルデナフィルが日本でも解禁。
これについてもう少し考えてみよう。

何が可能で、なにが不可能なのか?
不可能というよりは、法的にどうなのだろうか?特に特に特許に関する部分でどう見るのかが重要である。
いずれにしても良く見なければならないのは、シルデナフィルは処方薬であることには変わりがないという点だ。
ジェネリックだろうと、ブランドであろうと、国内で購入をする場合には医者の処方箋が結局は必要となる。
その点で医師の手を通すわけであるので、その分は多少の根が付くことは仕方のないことであろう。

シルデナフィルという成分は血管を弛緩させる酵素を分解する酵素をを阻害するアイテムである。
二段階での否定みたいな感じである。

だが、それゆえに勃起のみを引き起こすだけの成分ではないと言える。
レバチオという医薬品はバイアグラとほとんど違いがない。
医者の指導の下、利用するアイテムなのだが、(心臓から肺にかけての高血圧対処用の医薬品であるので、利用は要注意である)この成分を利用して肺高血圧の対処薬を作ることは可能なのだろうか?

そんなことを考えながら、シルデナフィル利用の医薬品のチェックをしてみた。
レバチオ、バイアグラ、あとはトーワのシルデナフィル(勃起不全対処薬として)

まずは禁忌情報
バイアグラとトーワのシルデナフィルはほぼ同じであるが、レバチオは禁忌として扱われる医薬品が多い。
その理由は何であるのかはまだ判らないが、CYP3A4の阻害・若しくは誘導の医薬品が禁忌扱いと使用注意扱いの違いがあるようだ。
では、成分は?

シルデナフィルということで使われているが、それを固めるための成分などが加えられている。
レバチオとバイアグラの違いは、青色二号という着色料くらいしか違いが見えない。
配合の分量が違うのかもしれないが、それはさすがに企業秘密なのだろう。

ではトーワのアイテムは?
ちょっと変えてあるようです。
同じ成分と見られるものは2種類。

主成分が同じでも、香料を入れたり、凝固剤、崩御剤などを別々に入れてあるようです。
これまでのED治療薬として活躍してきたバイアグラと比べ、混ぜ込んだ別の成分がどのように関ってくるのか、それによって使い心地がどのように変わってくるのか?
副作用の感じ方も変わってくるだろうが、後から出した方は、やはり機動力が高いのだろう。

また、これを機に女性用としても再度取り組むところも出てくる可能性は高いと私は考えている。
どういう形で治験をするのかはまだ分からないが、そういったことも含めバイアグラの特許が切れたことで新たな動きが出始める予感がする。

今はまだ女性用のバイアグラはウーメラ程度だろうけれど・・・。

バイアグラの特許が切れたので、色々なメディアも何を書こうかとネタを探しているだろう。
性欲とお金の絡むこと、さらに最先端の医療など、人を曳き付ける要素が絡まっているからだ。

一方、女性用のバイアグラはどうなっているのだろうか。
実は、ここのサイトで書いてあることをきちんと読んでいれば、女性のための性的不全の改善薬というものがFDAでは認可されていないことが理解されているはずである。

それにも関らず、私は女性用のバイアグラなら、ウメラだと何度も書いている。
理由はこのサイトを何度も読んでいれば理解されると思うが、性器の周辺の血流を促すことによって性的な機能がきちんと働くという機序がバイアグラの働きと重ねることができるからだ。

その他の女性用バイアグラと言えるものは、ダイフルカンといわれるアイテム。だが、これは、膣内の潤いを増すと言うことで性行為の際に痛みが減ると言うものであり、本来の働きは感染症の緩和だ。

もう一件フリバンセリンという薬だが、これは性機能というよりは脳神経の分野だ。
考えようによっては媚薬ともいえるのだが、女性が性に対して否定的である場合に、その感情を減らして、性行為を肯定的に捉えるようにさせるようだ。

フリバンセリンを女性用のバイアグラとしてFDAに認可してもらいらしく、そのことでニュースとなり、何度か取り上げられている。しかし、続報がなかなか入ってこない。治験中なのかもしれないが、前向きなのか、厳しいのか、やはり興味がある。

バイアグラの成分、シルデナフィルの特許が切れたことで、色々な国でバイアグラのジェネリックが作られることになるだろう。
その中には女性用として再度チャレンジする製薬会社も出てくるかもしれない。
認可されるまでには様々な治験が必要になるが、その中で本当に有効なものも現れるだろう。

たとえ、今は認可されていなくても。

そういう観点で私は女性用のバイアグラはウメラだと考えている

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