女性用のバイアグラと言われるものにいくつかあるようです。

一番有名で多く用いられているのはウメラ(womera)でしょう。
ウメラにはバイアグラの成分、シルデナフィルが使われています。
女性用バイアグラと言われてもおかしくないアイテムです。

その他の女性用バイアグラといわれるものを見てみると、
ダイフルカン、(本当の呼び名はジフルカン)、成分はフルコナゾールで、
この成分はバイアグラを製造販売している大元のファイザー社の製品です。

本来の利用の目的はカンジダ膣炎を抑えるためのもので、それにより膣内の潤いを増すことで
性行為の際の痛みが軽減し、痛みがないので快感を得やすくなるという機序のようです。


この次に女性用バイアグラ(?)といわれるものがフリバンセリンで、これは脳の働きに影響をする薬を利用しています。抗欝剤として開発されたもので、これを用いると女性の性行為への気持ちが前向きになるそうです。
ただし、これは日本でもアメリカのFDAでも認可はされていないので、個人輸入をするとしても、注意が必要です。

ここまでで理解できる人もいると思いますが、女性の性交の補助アイテムを女性用バイアグラと称して宣伝しているのが見て取れます。

ところで、これらは女性の性欲を高めるものなのでしょうか?
フリバンセリンは気持ちを動かす可能性はあるかも知れませんが、
シルデナフィルとフルコナゾールにはそういった役割はありません。
この二つは女性の性機能の低下がある場合に用いたら、役に立つアイテムです。

性行為を苦痛であると感じるには色々な原因があるでしょう。
そして、毎回の性行為が苦痛であるのは人生での大きな損失ですね。
性行為は正しい相手と正しく行うことで様々な満足感を与えてくれる行為であって、苦痛をもたらすものではないのです。

性行為に対しての何らかの機能低下があるなら、薬を使うこともかんがえてみましょう。
できるだけ自然に近い形で両者が悦びを得られるようになることが望ましいとは思いはしますけれど。